SEOにおける良質な記事とは?検索エンジンが示す良質コンテンツの落とし穴

SEO対策をしている中で、「良い記事を書きましょう」「良質なコンテンツが大切です」といったことを1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
ただ、実際に「良い記事」「良質なコンテンツ」と言われてみても、どういったものがそれらに該当するのかと疑問に持たれることがほとんどだと思います。
そこで、今回は検索エンジン目線でのコンテンツについてお届けします。

まずは、検索エンジン(Google)が明記している質の高いサイトとみなされているコンテンツについて、見ていきましょう。

◆SEOにおける良質な記事とは?

①記事に掲載されている情報は信頼できるものであるか。
②記事は、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか。あるいは、内容の薄いものであるか。
③サイトに、同じトピックや類似のトピックに対してキーワードのバリエーションをわずかに変えただけの、重複している記事や冗長な記事が含まれているか。
④サイトにクレジット カード情報を登録することに抵抗はないか。
⑤スペルや文体の間違い、事実誤認がないか。
⑥トピックは、サイトの訪問者が本当に求めるものを提供しているか。検索エンジンで上位に表示されることだけを狙って作成されていないか。
⑦独自のコンテンツや情報、独自のレポート、独自の調査、独自の分析内容が記載されているか。
⑧検索結果に表示された他のページと比較して、より実質的な価値を提供しているか。
⑨コンテンツの品質管理はどの程度行われているか。
⑩記事は公平に書かれているか。
⑪サイトは、そのトピックの専門家として認知された機関が運営しているか。
⑫コンテンツが多数のクリエイターへの外部委託によって大量に制作されているために、または複数サイトの大規模なネットワークに拡散されているために、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していないか。
⑬記事は適切に編集されているか。急いで制作されたような印象を与えていないか。
⑭医療関連のクエリの場合、サイトの情報が信用できるものであるか。
⑮サイトの名前を見て、信頼できるソースから提供されていると認識できるか。
⑯特定のトピックについて包括的または詳細に説明しているか。
⑰自明のことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を提供しているか。
⑱自らブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか。
⑲主要なコンテンツから注意をそらす、またはコンテンツの妨害となるほどの大量の広告が掲載されていないか。
⑳印刷物としての雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか。
㉑記事は、長さが短くないか、不完全でないか、有用な詳細情報が不足していないか。
㉒ページに、細部まで注意を払ったコンテンツと、注意を払っていないコンテンツが混在していないか。
㉓サイトのページを閲覧するユーザーからの不満が想定されないか。

https://developers.google.com/search/blog/2011/05/more-guidance-on-building-high-quality?hl=ja

と上記23項目が、検索エンジンが明記している質の高いサイトと見なされるものになります。
「項目は多いけど、この通りにやれば上がるのか!」と思われたかもしれませんが、それこそSEOにおける大きな落とし穴の第1歩なのです。
「でもGoogleの公式が言っているのだから」と思っているそこのあなたもSEOの失敗を招く大きな原因になっていることにまだ気づいていないようです。
それは何故なのかを今から解説していきます。

・例を含めた謎解きと解説編

まず、上記23項目を見た時、1番目から疑問に思いませんでしたか?
疑問に思った方は、SEOを知っていると言っても過言ではないかもしれません。
記事に掲載されている情報は信頼できるものであるか。とありますが、何をもって信頼なのでしょうか。
ここで極端かもしれませんが、簡単な例を挙げて解説していきます。

近所のラーメン店を紹介する記事を書いたとしましょう。
そのラーメン店を紹介する1つの記事、ここでは[A]として紹介します。

[A]
味はあっさりして食べやすい、駅から徒歩2分で近い、店主も優しかった

といった内容が書かれていたとしましょう。

しかし同じ店を紹介する別の記事{B]には、

[B]
味が少し濃かった、駅から徒歩5分、店主は優しい

といった内容が書かれていました。

ここで問題になってくるのが、この[A][B]どちらが信頼できるかどうかをどうやって検索エンジンは見分けるのかということです。
共通している内容は、店主が優しいという部分だけで、それ以外の内容が異なっています。
このような状況で何をもって信頼に値するのかは人が見ても定かではないありません。
人が見て定かではないものを、人が作った検索エンジンが内容だけで見極められるわけはありません。
それなら②の内容を付け加えれば、信頼されているかわかるかもしれませんが、それもまた違います。
仮に②の内容を取り入れて、[A][B]の内容を膨らませてみましょう。

[A]ラーメン愛好家の男性

[B]ラーメン好きの女性

この段階で感が良い方はお気づきかもしれませんが、
そうです。
この記事はどちらも本当のことを言っています。
それは何故かと言いますと、[A]の男性は、濃い味のラーメンいわゆる二郎系が好きなため、それを求めてお店に入ったところ意外とあっさりしていたため、あっさりしていると書いています。また、当日天気は晴れていてスニーカーでお店に向かっていたため、2分で着くことができました。
しかし、[B]の女性が向かった時は、雨が降っていて靴はハイヒールを履いていたため、足元に注意しながらお店に向かったため、5分かかりました。
加えて、濃い味がそこまで好きではなかったため、自分にしてみると少し濃かったため、そのように記事を書きました。

この2つのバックボーンがあれば、人はどちらの記事も本当だということがわかります。
では検索エンジンはどうでしょうか?
仮にこのバックボーンを付け足したとして、検索エンジンはこの記事における信頼性を見いだせるのかといえば定かではなく、専門的な知識があるのかどうかで判断できるかという部分も疑問に残ることでしょう。
この疑問が残ったまま検索エンジンは順位をつけなくてはなりません。
なぜなら、検索エンジンの仕様上、どちらにも順位をつけないということはできないため、必ずどちらかを1位、どちらかを2位にしなくてはなりません。
しかしながらこの内容の違いだけで、順位をつけるとするなら、2位の人から不満が出ると思いませんか?
なぜ自分のサイトの記事が2位で、ほぼ同じような内容なのに相手の記事は1位なのだろうと疑問に思うはずです。
100m走のように明らかに時間が早い方が勝つということなら負けても納得はできるかもしれませんが、このようにほとんど違いがないにもかかわらず順位をつけられようなものであるなら2位の人からすると溜まったものではありません。

今回の例はあくまで1例ですが、これが他のラーメン店の記事を飛び越え、飲食店全般、その他の事業等、無数のジャンルで起きてしまい不満が溜まれば、せっかくページを作っても明確ではない信頼性や専門性の部分で、順位を下げられるならそもそも書かないというユーザーが出てきても不思議ではありません。
そうなってくると、新規参入はおろか、検索エンジンを使うユーザー自体が減少する可能性があり、検索エンジンそのもののを使わなくなってくるかもしれません。
ではそうならないために他の要素があるのではと思うかもしれませんが、この例だけに当てはめて考える場合、いずれの項目をとっても大差がないとしか言えそうにありませんか?
例えば、⑩記事は公平に書かれているか。の項目だと、どちらも店主に媚びを売っているような内容でなければ、好き嫌いではなく、好みの部分で記事を書いているため、公平に値しますね。
これらのように不満が増え続け、検索エンジンそのものを使用しないという方が出てくると、検索エンジンの意義が失われてしまい、検索エンジンからしても大きな問題となってしまうわけです。
そこで、この問題を解決するために、検索エンジンは、この23項目以外の指標でもランク付けをしているという裏事情があるのです。
この項目以外でランク付けをしているということを理解していないといくら競合サイトよりも文章量が多い記事や監修を付けて書いたコンテンツをアップし続けても順位が上がることはありません。
では、その23項目以外の評価基準を検索エンジンが明記すれば全て解決するのはないかと思うかもしれませんが、検索エンジンにはこれを公開していたことで、ユーザーから悪用された過去があるのです。
このような過去を踏まえ評価基準を悪用されないようにするためにも、検索エンジンは質の高いサイトとみなすという言葉を使い、良質なコンテンツについてを明記しているのです。

いかがだったでしょうか?
良質な記事について意外な落とし穴があったことを皆さんは知っていましたでしょうか?
検索エンジンについて正しい理解を持つことで、順位を上げることに繋がります。
さらに詳しく検索エンジンについての事情を知りたい方、なかなか順位が上がらなくて困っているという方はこちらにアクセスくださいませ。

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